はぁ。


今日は、楽しかったなぁ。


あれから、急いで高野さんの家に咲子を迎えに行って。


楽しく過ごしていた様子を聞かせてもらって。


咲子と二人で家に帰って。



咲子に、


「ママかわいい!」


と沢山言われて。



美容室を出るとき、斉野君に


『この後友達と買い物なんだ』


という、いかにも独身の彼氏のいない人っぽいプランをでっちあげたシーンを思い出す。


いってらっしゃい、と手を振る斉野君は、最後までかっこよくて。


どの言動を思い出してみても、笑えるくらい『美容師と客』の範疇を越える出来事は1つもなくて。