見た目も、爽やかなイケメンの部類。


お給料もそこそこの、堅実なサラリーマン。


あたしは、そんな航平の奥さんとして、専業主婦になった。


初めは妊娠した身体を気遣って。


流産した後は、傷ついた心と身体を気遣って。


そして再び妊娠してからは、とにかくとにかく気遣って。


無事出産してからは、咲子の面倒を見る為に。


その都度、立派な大義名分の元にあたしは家にいて、航平もそれを望んでいて。


そこまでは、まぁ、理想通りだった。