―凜said―

クソ龍樹をあからさまに避け、
気づけば放課後。



今日は龍樹んちで、未遥と伶雄と
誕生日パーティーをする予定だ。






でも、あたしがあさからあからさまに避け続けているから、
当然龍樹は超不機嫌。







うん、このまま帰ってやろうかな。
だって、うん...ね?
この雰囲気のまんまパーティーは....





『ひゃっ!?』
いきなり後ろから、
腰と首に手を回された。








『いい加減にしろ、この白玉団子野郎』
顔を上げると、相変わらずご機嫌斜めな龍樹がいた。








『....なによ!!他の女から平気でプレゼント貰っちゃうくせに!!』
あたし、何をこんなに嫉妬してんだか...







『龍樹の馬鹿!あほ!りゅう....んっ!』
龍樹はあたしの暴言を遮って、
顎を無理やり持ち上げてキスをした。








『ヤキモチ焼いてんじゃねぇよ、馬鹿』
龍樹は口のはしを少し上げて笑った。







『変態!エロい!顔がエロい!』
カッコイイって思っちゃった自分が恥ずかしい....///

『ぁあん?』
龍樹がまたキスしようとした時。









『早くパーティーやろうよ』
ニヤニヤしながら未遥と伶雄があたしたちを見ていた。








....いつからそこにいたんだよぉ!?!?
まさか....最初から....?









あたしは龍樹に引っ張られて、
龍樹の家に向かった。








龍樹の家では、京香さんと晴先輩もいて、
早速パーティーが始まった。









京香さんと、晴先輩からはお酒、
伶雄と未遥からは珍しい銘柄の煙草が
プレゼントとして渡された。








ちなみにあたしは、完全にタイミングを失っております。
どうしよう!?








パーティーは盛り上がり始めた。
みんなお酒が入ってワイワイやってる。





龍樹もたくさん笑ってて、
それを見てたらすごく幸せな気持ちになった。








『人の顔見てニヤニヤすんなよ、気色わりぃ。』
ってクソ龍樹は相変わらずの暴言製造機ですが!!