だけど。
こうやって、話せる事が嬉しい。
もう、友達に戻ったって思ってもいいのかな。
「春斗」
「ん?」
春斗は笑うのを止めて、優しい笑みで私を見る。
「これからも友達として、よろしくね」
「……は?」
「いや、だからこうやって喋ったり、またご飯食べたりとか。
春斗と話してるのは楽しいからさ」
「……」
春斗は黙ったまま顔を俯かせた。
……何か、マズい事言った?私。
変な緊張が私を包む。
だけど、春斗はくいっと顔を上げてニッコリと微笑んだ。
「そうだな。俺も真央梨と話すのは楽しいし、飯食べような」
「うん。そうしようね。それじゃ、私行くね」
「おう、後で茶室行くわ」
「私もそっち行くから」
何か怒らせたのかと思ったけど、普段通りで安心した。
ホッとしながら、私は廊下に出ると職員室へと向かう。