肩を落としながら、私は職員室の扉を開けた。
自分の席に座ると、気を取り直してプリントを作成する。
その後は文化祭について考えないと。
する事はたくさんだ。
中間テスト作成にもかからないと。
って、考えたら結構忙しいからそりゃ彼氏作ろうって気持ちになれないよな。
とかなんとか、考えてしまう。
私はコーヒー片手に、パソコンのキーボードを叩く。
山本先生が隣の席とかでなくて、本当によかった。
端と端に近いし。
カタカタと集中して文字を打ち込んでると、
「安西先生」
と、声がかかった。
「はい」
振り向くと、そこにいたのはニコニコ顔の山本先生。