あの態度だと、絶対私の事わかってる。
……お隣さんなんて、すっごく嫌なんですけど。


つか、そんな偶然ありなの?
あり得なくない?


とんでもない不運に溜め息をつきそうになった。


「山本です。短い間ですが、どうぞよろしくお願いします」


あの笑みとは打って変わって、とっても爽やかにテンプレートな挨拶をする山本先生。


とりあえず、あまり関わらない様にしよう。
よし。
鳥山先生、一年の教師だし。
私は二年だし。

話さなくてもいける。きっと。


休日まで緊張したり、気を遣ったりしたくないんですけど。


なのに、山本先生は私の目の前にやって来るとニッコリとまたまた爽やかな笑みを作った。