空side

あんな風にしゃべるゆいかは初めてだった。

あんな風に俺たちを見るゆいかは初めてだった。

あんなに、絶望した顔のゆいかは初めてだった。

そして、

泣いてるだけのゆいかを初めて見た。

いつもは、涙をこらえて笑っていたから。