「チョー感動した!!
  まぢヤバい!!主人公かわいすぎ!!」


 「そうか?」


 「そうか?ってアンタ…




 開始5分から寝てたじゃない!!」







 このボンクラ。

 始まって5分もたたない内に爆睡しやがった。








 「アンタと観に来たあたしがバカだったよ。」


 「そんな事よりさ。」






 そんな事!!
 コイツ今"そんな事"呼ばわりしやがった!!






 「腹へった。」








 アンタ3時間前にたらふく食べてたでしょ!!



 しかも軽く4人前はたいらげたハズ…






 「雄飛ってさ、よく食べるよね。
  何で太んないの?」


 「なんだ。羨ましいのか。」







 なにそれ。
 あたしがデブとでも?







 「大丈夫だ。お前がそれ以上デブったら
  俺が嫁にもらってやる。」







 複雑…







 「なにそれ。イヤミ?」



 「なに言ってんだよ。
  れっきとしたプロポーズだろが。」







 プププ!!プロポーズ!!!!






 …………微妙!!






 「突っ込み所満載すぎてどぉでもいいよ…」


 「失礼な奴だな。俺はいつだって真剣だ。」


 「ハイハイ…」






 嬉しいんだけど素直に喜べないのは
 どうしてだろう…。