「お前から聞きたい。」





 雄飛の目が…
 突き刺すようにこっちを見てる…






 少し金に近い茶色の髪。
 目にかかるうっとおしそうな前髪。
 おっきいけどちょっと切れ長な目。




 「怜。」




 最初は怖かったけど
 今は聞くと落ち着く低音ボイス。






 「おい。怜?」





 そして、あたしを抱き締める華奢なカラダ。







 今じゃあ全部が…








 すきなんだ…











 「怜。れ~い。」




 「すき」



 「……………………」


 「あたし、雄飛の事すきだよ。」







 ギュッッ








 「やっと言った。」


 「雄飛?」


 「お前ホントどんくせぇよ。
  もっとはよ気付けって。」






 何か…はずかし!!!!!!




 「雄飛…は?」


 「俺?ずっと言ってんじゃん。」


 「ちゃんと聞きたい…
  雄飛の口からちゃんと…」



 「………お前反則………」







 そう言ってみんなの王子は
 あたしに優しい優しいキスをくれました。
 それは今までとは比べ物にならないぐらい
 甘くて、優しいキスでした。
 そして最後に耳元であの低音を響かせて
 こう言いました。





 「好きすぎてやべぇ」