「ねぇ…」


 「なんだ。」




 なんだじゃねぇよ。




 「今何時。」


 「夜の11時だ。」


 「そう…」





 何であたしまだコイツの家に居るの!?
 てか何でずっと抱きつかれてんの!?




 「あたし帰るね。」


 「やだ。」





 やだじゃないっつの!!
 意味分かんないし!!
 何でコイツはあたしを離してくれないの!?





 「お前、親は?」


 「今単身赴任中だけど…はっ!!」





 何であたし正直に話しちゃってんのよ!!
 門限とか言えばいいじゃない!!
 あぁぁぁ馬鹿正直な自分が嫌になる…





 「ふ~ん。じゃあ問題ないな。」


 「なっ…なにが?」



 「お前を帰さなくても問題ないな。」


 「………………………」





 大有りだから!!!!!!!!





 「お腹すいたしお風呂入りたいし。
  帰るよ…」


 「めしなら作れ。風呂も入ればいい。」





 この人…あたしと会話する気あんのかな…





 「無理。」


 「断る。」





 出たぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!






 「お前がここに来た時点で帰す気なんてない。」





 サラバ青春!!!!!!
 あたしはこの男に殺されます!!!!!!!!