………んで?
 なぁんであたしってば
 篠崎邸にお邪魔しちゃってるのかしら…




 「………………………」


 「………………………」





 気まづい!!
 非常―に気まづい!!




 「あのさ…」


 「俺。」




 無視!!あたしの話無視ですか!?



 「俺さ、Sなんだ。」


 「ふ~ん。……は?」




 なにを言い出すかと思いきや。
 なにを言い出すんですかあなたは?





 「だから俺、Sなんだ。」


 「え-と…はい。そうですね。」


 「だからさ、お前みたいな奴見てると
  無理矢理にでも俺のモンにしたくなんだよね。」

 「へぇ~そう。はぁ!?」




 何か今コイツ
 チョー恐い事言わなかった!?




 「苛めて無茶苦茶にしたくなる。」



 「ムチャクチャ…」


 「そう。無茶苦茶。」



 「いやいやいやいや。
  こえ-よ普通に。」


 「そして俺が見る限りお前はMだ。」




 ぶっっっっ飛ばしたい!!
 あたし今本気で殺意芽生えたよ!?
 誰かこのボンクラを殺してくれない!?
 誰もやんないならあたしやっちゃうよ!?





 「だから俺らは合うんだよ。」