「あっちゃ……、岡田さんは…」
あっちゃんの腕の中、あっちゃんの鼓動を感じる。
あっちゃんはフッと笑って、優しく言った。
「大丈夫、芽依は何も心配しなくていいんだ。」
「あっちゃ……」
「芽依は、俺が幸せにするんだ。だから、心配いらないから……」
あっちゃん、震えてるの……?
まるで、抱き締められてる私があっちゃんを支えてるみたい……
「芽依、だから俺のそばにいて……」
神様。
姉弟で愛し合うことは、そんなに悪いことなの?
罪深いことなの?
ただ純粋に好きなだけなの。
なのに、どうして世界で一番大切な人が
こんなに傷つくの……?
「芽依……?」
ギュッと、震えるあっちゃんを抱き締めた。
「私が、あっちゃんを守ってあげる。」
「芽依っ……!!」
守れる強さが欲しいんだ。
私の愛する人を。
私の、大切な弟を。
*