俯いて黙り込む私に、あっちゃんは一つため息をついた。
あっちゃん……怒ってるよね?
どうしよ……また、嫌われちゃったかな…
「……なぁ」
「…………」
呆れた声。
出てったほうがいいよね?
そう、決めた時
私の頬に触れる、大きくて温かい手。
弾かれたように上を向くと
すぐ前にあっちゃんの顔があった。
ち、近い……
あっちゃんはすごく真剣な顔で
お風呂上がりで少し濡れた髪が、あっちゃんの整った顔を更に引き立たせていた。
色っぽい……
やだ、どうしたの?あっちゃん……
顔が、熱いよ……
「俺の部屋でこんなの見てるってことはさ………」
「俺、お前を襲っていいわけ?」
………襲う…………?
ななな!!
何てことを言うのよ!!!
「そそそんなわけないでしょ!!」
「へぇ…それにしては顔真っ赤だけど?」
さっきの真剣な顔とはうってかわって、今はあっちゃん特有のドSな微笑み
*