そう言うとパァっと顔を輝かせ
「ほんと?じゃあね〜、メロンパンとチョコ!」

『それだけでいいの?』

もっと色々言われると思っていた俺は
拍子抜け

「うん!チョコがあればそれでいいの♪」

それはそれは嬉しそうに橘 妃頼は言う。

ストンッ
『そっか、じゃあちょっとここで待ってて』

そう言ってから目当てのものをとり
おばちゃんの元へ買いに行く。
人が多いせいか買うだけなのに5分もかかってしまったが
橘 妃頼はちゃんと待ってくれていたそうだ。

『フッ、飼い主を待っている子犬みたいだ』

それから橘 妃頼に走り寄る。
『おまたせ。はい、メロンパンとチョコ』

「ありがとう。あの、お金…いくらだった?」

すると、お金を払おうと財布を出してきた。