あたしは慌てて南くんの背中を追う。
花柄の傘の下に、肩を並べて二人。
―――これって、これって。
『相合い傘』ってやつじゃん!!
恥ずかしながら、29歳にもなって、人生初の相合い傘に戸惑うあたし。
だって、あたし、勉強と読書ばっかりしてきて、ろくに男の子と付き合ったりしたことないから………。
しかも、こういう性格だから、彼氏の私生活にも色々口出ししちゃって、「お前、オカンみたい」という一言と共に振られたことは一度や二度じゃない。
つまり、相合い傘なんていうアオハル的な甘い雰囲気になったことなんて、一度もなかったわけで。
そんなあたしの人生初(もしかしたら唯一)の相合い傘が、まさかこの超めんどくさがりやの変人男だなんて!?
花柄の傘の下に、肩を並べて二人。
―――これって、これって。
『相合い傘』ってやつじゃん!!
恥ずかしながら、29歳にもなって、人生初の相合い傘に戸惑うあたし。
だって、あたし、勉強と読書ばっかりしてきて、ろくに男の子と付き合ったりしたことないから………。
しかも、こういう性格だから、彼氏の私生活にも色々口出ししちゃって、「お前、オカンみたい」という一言と共に振られたことは一度や二度じゃない。
つまり、相合い傘なんていうアオハル的な甘い雰囲気になったことなんて、一度もなかったわけで。
そんなあたしの人生初(もしかしたら唯一)の相合い傘が、まさかこの超めんどくさがりやの変人男だなんて!?