その人の名前は柊(しゅう)っていう。

名前まで爽やかでその文化祭の日の夜はずっと携帯で話してた。

私のこと最初はゆうきさんって呼んでて


いつのまにかゆうきって呼んでくれた。


その時は素直に嬉しかった。

だけど私の友達も柊を気に入ってる。私の親友のまき。
文化祭の時、まきも一緒にまわった。

私はまきに柊をとられたらどうしようと思いながらもまきを応援してるつもりでいた。

けどやっぱ自分が大切で

柊に必死になってアプローチしたり、まきにとってマイナスになるようなことを柊に話したりしてた。


私は友達を傷つけた。


その効果もあったのか、柊は私に対する態度とまきに対する態度が大きく違った。

たった一夜で大切な友人を裏切り、自分をかばった。