君と僕はいつも一緒だった。


産まれた病院から、幼稚園、小学校に中学校、そして、今通う高校までも一緒、


腐れ縁とはこの事を言うんだといつも思っていた。



自転車を二人乗りで学校へ向かうのもいつものことで、




『緒都(おと)太った?』

君を自転車の荷台部分に乗せ、向かい風に負けないくらいにと、声を張り言うと、



君は僕の横腹を指一本でつついた


<はぁっ>となり


驚き様に僕らを乗せた自転車は道を外し、大きな桜の気に激突し、


僕らは少し投げ飛ばされた。



僕はすぐさま君に



『大丈夫か!?』


と聞き顔を見たが、君は体を震わせて笑っていた。




「ほ、ほんとさ、横腹、、弱い、よね」


こんなにもくだらないことを


バカみたいに笑いながら途切れ途切れで言う君は本当に楽しそうで、僕もつられて笑っていた。





その後の通学路は二人乗りすることなく、僕が自転車を手で押しながら歩き、その横を君が歩く最中不意に君が僕に聞いた


「そー言えば、もうそろ誕生日だね!なにほしい?」


僕は意地悪にこう答えた


『それを言うなら俺の台詞』





これは神様のイタズラなのか、



僕らは産まれた日まで一緒だった。