~美姫 side ~
目隠しをされ拓真に誘導される。
拓真『美姫こっち。おいで。』
言われたとおりに拓真の声のするほうへ歩く。
拓真『もう目隠しとっていいよ。』
目隠しをとると
『美姫!!!!
誕生日おめでとう!!!!!』
…………へ?
なにこれ?
詩織『美姫の誕生日パーティー!
まだやってなかったでしょ♪』
部屋は綺麗に飾られていて
たくさんのお料理がテーブルに並んでいる。
美姫『おじさんとおばさんまでそんな…』
おばさん『あらなぁに?
わたしたちは美姫ちゃんの誕生日お祝い
しちゃダメなのかしら?』
美姫『そんのことないけど…悪いよ。』
おばさん『美姫ちゃん?
そんなこと考えちゃダメだって言ったわよね?
いい?
私たちは美姫ちゃんのこと本当の娘のように
育ててきたのよ?
血は繋がってなくても娘も同然なの。』
おばさん…そんな風に思っててくれたんだ。
なんか涙が…
美姫『おばさ〜ん…グズッ。』
おばさん『ふふっ。美姫ちゃんの泣き虫は
治ってないのね。』
おじさん『僕も美姫ちゃんを大事な
患者として娘として思ってる。
だから、医者として父親として言うけど
自分の体を大事にしてね?』
おじさんまでそんなこと…
美姫『おじざ〜ん…グズッ。』
拓真『ほら美姫泣くなって。』
涙を拭いてくれる拓真。
詩織『美姫これっ!』
ん?なに?
詩織『あたしたちからのプレゼント!』
一冊の本みたいなものを渡された。
なんだろ?
開いてみると…
みんなの写真が切り取ってあったり
ふきだしを書いて何か書いてあったり
みんなからのメッセージも書いてあった。
美姫『……すごい。……みんなありがとう!
これ一生大事にする!!』
詩織『よかったぁ〜!
じゃあ…今度は〜……ケーキタイム〜〜!!』
ケーキ?
てかそれって詩織が食べたいだけじゃん。
『ハッピバースディーツゥーユー♪
ハッピバースディーツゥーユー♪
ハッピバースディーディアみーき〜♪
ハッピバースディーツゥーユー♪
おめでと〜〜〜!!』
みんなが歌ってくれて
ろうそくを消す。
17本。
1回では消えなくて何回かやってやっと消えた。
それからケーキや料理を食べ
ゲームしたりした。
時間も遅くなってきたのでこれでお開き。
そろそろ帰らないと。