~拓真 side ~


今は数学をやってる。

俺は数学が他の教科よりできる。

だから一応先生みたいな感じで教える。

夏妃と柊は頭がいいから教える必要ない。


問題は……


美姫と詩織。

美姫は数学が苦手。

だから教えられるように得意になったんだけど

…これは内緒。

詩織は…

数学に限ったことじゃないけど

ほんとにバカだ。

まぁ努力もしてないから

自業自得。

夏妃と柊が目線で

『詩織はこっちでみるから
あんたは美姫お願いね。』

と。

『了解。悪いな』

とジェスチャーで伝え苦戦してる

美姫の傍へ行った。


拓真『大丈夫か?』

美姫『拓真~~…。
これなんなの~?意味わかんない!』

困った顔をして上目遣いで

俺の裾をひっぱる美姫。


なんだこれ!?

やばいんだけど。

頼むからその顔やめて

これ二人っきりだったら

やばかったなきっと。

みんないてよかったな。

二人だったらまた我慢できなくなってたかも。


拓真『……。
どれ?わかんないの?』

美姫『教えてくれる?』

あたりまえだろ。

好きな奴に頼まれて断るわけないだろ。

拓真『いいよ。どこ?』

すると美姫は一気に笑顔になり

美姫『やった♪…ここなんだけどね…』

とわからないとこを聞いてきた。


美姫は1つ1つ丁寧に説明すれば

理解する。

忘れっぽいけど…。


美姫の隣に座ってると

髪のにおいや美姫のにおいがする。

美姫からはいつも甘いにおいがする。

美姫『拓真どうしたの?』

やべぇ。

我ながらキモいな、俺。

拓真『なんでもない。問題とけた?』

美姫『うんっ!ありがとね!』

すると…

詩織『美姫~数学終った?
終わったら保健教えて!』

おじゃまむし。

そんなこと言ったら詩織に怒られるな。

美姫がみんなに教えるのに使うものを

取りに行ってる時

詩織『ダメだよぉ~美姫ひとりじめしちゃ♡
あたしたちいるのにイチャつかないで
くださーい♡』

こいつ…

てかイチャついてねぇし!

さて…

ここからは保健。

教えるのはもちろん


美姫。

保健は美姫以外得意な人はいない。

だからみんなで教わる。

包帯やら消毒液やらいろいろ

持ってきて


美姫の保健の授業スタート。