~美姫 side~
美姫『おはよ~!』
いつものように教室に入ると
『………』
あれ?
いつもなら
「おはよう」って
みんな返してくれるのに…
今日は…
誰も返してくれない。
なんで…?
不思議に思っていると
夏妃『ちょっ…美姫!』
詩織『美姫~やばいって!』
夏妃と詩織がパタパタと駆け寄りその後ろから柊も歩いてきた。
ていうか…
美姫『やばいって…なにが?』
2人の様子と柊の難しい表情
そして…
クラスのみんなの様子からして何かあった事はわかる。
でもなんなのかがわからない。
詩織『だーかーらぁ~やばいんだって!
あれみてないの!?』
へ?
「あれ」って…なに?
まだわかってないわたしに呆れた詩織が
詩織『黒板!』
「黒板」?
どういうこと?
とりあえずみればいっか…
そう思い黒板をみようとした時
拓真『みなくていいよ。』
そう言われ手で目隠しされてしまった。
美姫『ちょっ…!拓真!?』
これじゃ黒板も何もみえない…。
拓真『柊…お前らこれ消して。
…笑えないから。』
拓真の声が変わった。
この声は…
かなり怒ってる時の声。
めったに怒らないあの拓真がこんなに怒るって…
一体何が…
何が黒板に書いてあるの?