また、無言の車内が続く。

カーナビも喋らない静けさに、
慣れてしまいそう。

左にハンドルを切ろうとして、
ちらり、と私のことを見る。

そのままコンビニの駐車場に入った。

「具合でも悪い?」

「いえ、大丈夫です…」

「喋らないから、」


冬の日暮れは早く、
まだ夕方とは思えない。

思えないのは、
時間の流れがとてもゆっくりに
感じるからだろうか。