「それから、」

フォークを置いて、
まっすぐ、私を見た。

「自分で自分のことを
受け入れてあげないと、
人のことも愛せないんだよ。」


そこからは、何も話していない。


笹井さんは何も間違っていない。

私は、私がきらいだ。

だからきっと、
笹井さんのことも愛せない。