「……分かった、浅井君は下衆野郎だ」


もう、今度一切関わらないでおこう。


さてさて、あんな下衆のことは忘れて忘れて、読書読書。


ふぅ。


あーやけに静かね。

あ、浅井君がいなからだ。


浅井君がいないとこんなに平和に読書ができる…………。

何て素晴らしい…………!


あーあ、このままずぅ~~っと毎日、あの浅はか野郎がいない日々が続けばいいのになぁ…。

せめて昼休みだけでも………。


そして、それから2分も経たない内に…。


「深井ーーー!ここにいたのかーーー!」

「きゃー!やめてーーー!深海さんいは指一本触れさせないんだから!!」


…二人が教室に来てしまった。

浅井君はともかく、千早は学年が違うので、やたらと目立っている。


また教室がざわざわ。