「いや、もう触ったりしないから!せめて話だけでも!」

「今すぐ消えろーーー!

天に滅されろ、極悪人!!!」


ざわざわし出す図書室にいる生徒達。

注目しているのは、もちろん、浅井君と千早のやり取りである。


わあ、読書し辛い………。


浅井君が千早とギャーギャーモメているうちに、私はこっそりと図書室から出て行って、教室に戻った。


…見事に誰も気付いていない。

一点に集中するから悪いのだ。

やはり、浅井君は脳味噌浅はかな変態野郎なのだ。


ん?

脳味噌浅はかなら、あの変態的行動も、浅はかな考えで行ったという事?


あの?

私の?

人生最大のトラウマを?

浅はかな考えでつくったという事?


は???

は?????