「というか、今…何で○キブリを殴ったの?

見たところ、それっぽい武器は持って無さそうだけれど…」

「あ、素手です☆」

「「素手!!??」」


100%有り得ない!!

私と浅井君の声がハモるのも有り得ないけれど……。


素手でゴキブ○を○すなんて、7割~9割方、おじいちゃんがおばあちゃんがするでしょう!!!

それを、今をときめく青春真っ盛りな女子高生がするの!?

98%おかしい!!!


「いやあ~、ゴキを○すなんて、日常茶飯事過ぎて~。

武器を持つのも面倒臭いんですよね」

「「そういう問題じゃないと思う!!」」


また、私と浅井君の声がハモる。

2度もハモってしまう程、ちょっと有り得ない話なのだ。


というか、千早の家って一体……!?


「いやあ………女子の、しかも1年生の女子の手を煩わせてしまったのは申し訳ないような気がちょっとしたんだけど…。

今の会話で失せたぜ。申し訳なさが」


浅井君も、申し訳ないとかそういう感情があるんだ。

じゃあ、毎日恒例の昼休みに女子全員告白イベント&私に付き纏うことで迷惑を掛けていることも申し訳なく思って欲しい…。