「なぁ、広瀬…」


「ん?何?」


休み時間、二人で話していると、根岸クンが突然真剣な顔になった。


「お前……俺のこと………好き…?」


根岸クンの言葉に固まってしまった。


何で?


何でそんなこと聞くの?


知ってるの?


私のキモチ、知ってるの…?


「あっ、ごめん。別に気にしないで。

ちょっと、トイレ言ってくるな。」


そう言って教室から出ていってしまった。


私はその姿をただ眺めるだけで、引き止めることも、返事をすることもできなかった。