私は先輩のこういう優しさが好きだ。
誰にでも優しくできて。
私にもちゃんと優しくしてくれる。
いつも優しく笑って。
その笑顔に癒される。
人とちゃんと向き合おうとしてて。
私の言葉をちゃんと聞いてくれる。
だから私は先輩が好きだ。
歩き始めてふと思う。
もし、このまま家帰らなかったら。
お母さんたちは心配してくれるかな?
もし私が死んだら、誰か泣いてくれますか?
「………ッ//」
その答えが、あまりにも不確かで。
誰も泣かないお葬式が目に浮かんで。
一人ぼっちが寂しくて。
怖くて。
涙が溢れてきた。
私はいつまで一人だろう。
一人でどこまで行けるだろう。
何でもよかった。
一人じゃないって思える何かがほしかった。
誰かに愛されてみたかった。