昇降口を出て、改めて暗いなと思った。


もしお姉ちゃんだったら、誰か迎えに来てるだろうな。


校門を出て、ガランとした道路が目に入る。


ほらね。


私のために迎えになんて来ない。


わかってたけど。


ちょっとは何か変わるかなって。


期待してたから。


私がやっと言えた本音は、やっぱりお母さんには届かなかったのかな…


そう思うと何だか虚しくて。


思わずため息が出た。