玄関は新入生で埋まっていて一度入ると身動きがとれなくなってしまう程だった。

どんどん人に流されて、侑星が遠くなっていく、

「ゆ…ゆーちゃん、助けてぇ!」

そう言い手を伸ばす私を見て
ゆーちゃんも手を伸ばした、
そして私の手を掴みグイッと引っ張り寄せた

「大丈夫か?人すごいから掴まってろ」
そう言ってゆーちゃんは私の手をギュッと握った

それと同時に私の心臓もギュッと握られたような気がした……顔が熱い…