そう言って葵は
フェンスに近づいてきた。

そうして私の手を握った。

 『勝手にするって言ったじゃない』

葵「これが俺が出した答えだ。」

 『ほっておいてって言ったでしょ?』

葵「無理だ。俺にはできない」

 『何でよ?ヒック私は死にたいの』
そう言うとさらに力を強めた葵

 『放して。治療何かヤダ』

葵「治療の何が嫌なんだ?」

 『全部!聴診も点滴も採血も
  何もかも全部!』

葵「そうか。じゃあしばらく
  治療やめるか?」

 『そんなことしていいの?』

葵「嫌ならする必要はないだろ?」