体調悪い時は華は
大体俺に敬語を使う。

だから意外とすぐにわかってしまう。

まあ華は咲ちゃんと違って
病院は嫌いだけど
治療とかはしっかりしてくれるから
そんなに手間はかからない。

そう思ってると
ピピピッピピピッ
体温計が鳴った。

 『はい見せて』
そう言うと渋々渡してくる華。体温が高すぎる。
38.5℃とか…

 『華聴診させて』
そう言うと服を捲ってくれた。

聴診器をあててみると
明らかな雑音が聞こえる。

 『華雑音が聞こえるぞ』

華「大丈夫ですケホッ」

 『ほら、咳でてる。』

華「ケホッケホッ大丈夫ですから」

 『ほら華深呼吸して』