葵「もう寝ていいよ。」
葵がそう言ったのを確認すると
眠りについた。

息苦しさで目が覚めてしまった。
まだ、寝始めてそんなに経ってなかった。

ヒューヒューケホッケホッ
呼吸がし辛い。
ナースコールを押すと、葵が来てくれた。

葵「咲。深呼吸しよっか。大丈夫だよ。」
ケホッケホッスーゴホッゴホッゴホッハー

なかなか発作が落ち着かない私を見て、
酸素マスクを着けた。

葵「ごめんな。暫くこうしてよっか。」
悲しそうに言ったから、
頷くしかできなかった。

暫くして落ち着くと、
葵「熱が高いのに、発作が起きると
  苦しくなるから、無菌室に行こ?」

 『わかった。』

葵「よし、じゃあ移動しよっか。」
そう言うと、私の体を起こして
車椅子に移動させてくれた。