葵「ほーら。咲。行くよ?」

 『ヒックやっ!行かないの。』
抵抗し続ける私を抱えて
葵は保健室を後にした。

 『ウゥッヒックヒック』

葵「咲泣き止まないと発作が起きるぞ」
そんな事言われるけど、無視。
だって、病院行きたくないもん。

 『ウェーンケホッケホッ』

葵「咲。深呼吸して。大丈夫だから。」

 『ウェーンウェーンケホッケホッゴホッゴホッ』

葵「咲吸入器は?」
そう聞かれたけど鞄の中で、
学校へ置いてきてしまった。

だから、首を振った。
葵「ないのか?」
そう聞かれたから、頷いた。葵「クソッ咲もうすぐ着くから意識を保てよ」
そう言われたけど意識を保てそうにないや

 『ヒックケホッケホッごめん。』
その言葉の後意識を手放した。