私の通っていた病院とは、
真逆の位置にある。

二人も驚きを隠せていない。

それでも、朝のカンファをしっかりして、
担当を任された人の所へ向かう。

しかもつく先生は、葵…。

もう何を言ったら良いのかわからない。

 『進藤先生よろしくお願いします。』

葵「ッツよろしくな。」

若干苦しそうな顔を見せたが、
その後は何事もなかったかのように
患者さんの診察をした。

葵「咲今日、時間あるか?」

 『いえ、ありません。それに進藤先生
  橘です。咲ではありません。』

そう言うとまた苦しげな表情をする。

葵「何だ?用事でもあるのか?」

 『えぇ、まぁ。』

葵「じゃあ、明日は?」

 『明日も用事があります。』

葵「じゃあ、明後日は?」

 『明後日も無理です。というより、
  毎日無理です。諦めてください。』

葵「なんで毎日無理なんだ?何か
  用事あるのか?」

 『私のプライベートに口出ししないで
  ください。』