ママが先生を呼びに行ってくれてる間に、
陣痛の間隔がどんどん短くなってくる。

赤「そろそろ分娩室に移動しようか。
  歩くのは無理そうだから、車椅子に
  乗って行こうか。」

パパに抱っこされて、車椅子に
乗せられる。

ママが車椅子を押してくれて、
パパは私の横についてくれてる。

赤「親御さんも看護師と医者だったん
  ですよね?どうぞお入り下さい。
  そのほうが咲ちゃんも安心すると
  思うので。」

ママ「では。お言葉に甘えて。」

パパ「ありがとうございます。」

こんな会話をしてるのは知らず、
痛みに耐えるのに必死だった。

分娩室に移動したら、あっという間だと
思っていたけど、なめていた。

なかなか、生まれてこない。

赤「子宮口がまだ、全開じゃないから
  いきんじゃダメだからね。」

まだ、いきんじゃダメなの?

この痛みで私死ねるかも…。

そんな事思いながら、ひたすら耐えた。

そして、30分くらい耐え続けて、
やっと許可が降りた。