咲を病院に連れて行ったりしたから、
少し慌ただしかった。

けど、丈夫に産めなかった私の責任。

パパは私のせいじゃないって言うけど、
私のせいだと思ってる。

それでも、咲は今双子を妊娠している。

安定期と言ってもまだまだ、
小さい方。

双子を妊娠すると普通の赤ちゃんより、
お腹は大きくなるはずだけど、
咲は普通の赤ちゃんの時と同じくらい。

咲は、元から食が細いから、
仕方ない気もするけど、やっぱり
しっかり食べて欲しい。

そんなこと思いながら、テレビを
見ていたら、お昼になっていた。

だから、急いでお粥を作り、
咲の様子を見に、咲の部屋に行った。

喋らないからビックリしたけど、
喉が痛くて話したくないみたい。

お粥を食べるか聞いたら、少し食べると
言ってたから、急いで持っていく。

ついでに洗面器も。

喉が痛いと咲は、戻しちゃう事が多い。

今は妊婦だから、トイレに急いで行ったり
できないから、それが最善だと思った。

ご飯を食べてスヤスヤ眠る咲の頭を
撫でて、部屋を出た。

【百合】END