部屋を探しているママの声がする。

やっと、トイレの所へ来てくれた。

ママ「咲!先生のところへ行きましょ?」

喋るのが辛かったので頷くことしか
できなかった。

ママに支えられて、病院へ行った。

熱も結構高く、病院へ行ったら、
喘息の発作も起きてしまったので、
嫌だったけど、点滴をしてもらった。

それから、風邪薬をもらって、
家に帰り、寝ることにした。

早く良くなるといいんたけどな…。

そんな事を考えずにはいられなかった。

考えていたら寝てしまっていたみたいで、
起きたら、夕方になっていた。

ママ「あら、起きた?お昼に
  起こしたんだけどすぐ
  寝ちゃったから。」

嘘…。全然記憶にないや。

ママ「まだ、熱高そうね。パパも仕事が
  終わったら来るって言ってたわよ。」

パパも来るんだ…。

心配かけちゃったな…。

ママ「どうかした?喋らないけど。」

喋らないんじゃないの。

喉が痛くて喋れないの。

 『大丈夫だから。』

ママ「声掠れてる。もしかして喉痛かった?
  無理に喋らせてごめんね。」

ううん。という意味を込めて、
首を横に振った。