【葵】

インフルエンザになって、
ほとんど眠っている咲。

どこからそんなに
眠気が来るのか
分からないけど、
ずっと寝てる。

行くとき行くとき
ずっと寝てる。

よっぽどつらい
んだろうな…。

早く良くなって
くれればいいんだけど。

そんなことを考えながら
仕事を片付ける。

卓「咲どうだ？」

　『まだ熱が高くて、
　　ほとんど眠ってる。』

卓「そうか…。」

　『どうかしたか？』

卓「いや、華がな
　　咲のお見舞い
　　来たいんだって。
　　でも、華も体強い方
　　じゃないから、
　　どうしようと思ってて…。」

　『華が？でも卓巳の言ってる
　　こともわかる。』

卓「だろ？」

　『あぁ、じゃあこうしないか？
　　咲の熱が完全に下がった時に
　　来るっていうのは。』

卓「それいいな。それで
　　華を説得してみる。」

　『あぁ、頼むな。』

卓「任せろ。」

それから完全に
熱が下がったのは
3日後だった。

【葵】END