百合さんに起こされた時には
春樹さんはすでに起きていて…。

春「おぉ、葵起きたか?」

 『はい、すいません。』

春「謝ることないさ、
  百合から聞いたよ。
  寝てなかったんだって?
  悪かったね。咲が…。」

 『いえ、俺が悪かったんです。』

春「百合と一緒で咲も
  最後まで
  話聞かないんだよ。」

百「あなた、それ
  どういう事よ?」

春「そのまんまだよ。」

 『まぁまぁお二人さん。』

百「あっ、そうだ葵くん
  ご飯食べてく?」

百合さん切り替え早っ。

 『いいんですか?』

百「もちろん!」

 『じゃあ、すいません。
  お願いします。』

百「よし、張り切っちゃうわよ!」

 『お手伝いしましょうか?』

百「いいわよ、お客様は
  座ってて。」

春「そうだ、お前は
  お客様なんだから、
  座ってていいんだよ。」

 『は、はぁ。』

座ってていいって言ってたから
咲を観察することにした。

相変わらず穏やかに
寝てる。

手際がい百合さんは
ちゃちゃっとご飯を
作っていて、気付いたら
完成していた。