ママ「さ、ご飯食べましょ?
  せっかく葵くんの分も
  用意したんだから。」

葵「急に来たのにすいません。」

ママ「いいのよ。葵くんには
  いつも咲がお世話に
  なってるんだから。」

パパ「そうだぞ、咲のこと
   頼むな…。」

葵「はい、任せてください。」

ママ「あら、頼もしいわね。
  ねぇ、パパ。」

パパ「あぁ、葵なら
   大丈夫だろう。」

葵なら大丈夫って…。

そんなこと思いながら、
ご飯を食べた。

葵もママのご飯が
おいしいって言ってくれた。

素直に嬉しいものだね。

自分のことじゃないけど…。

葵「咲のご飯の味は
  百合(ユリ)さんに似てるね。」

百合って言うのはママの名前。

 『そう?わかんないや。』

葵「絶対似てる。」

 『そうなんだ。
  自分ではわからないから…。』

ママ「咲、今度私たちにも
  ご飯作ってね。」

 『うん!わかった。
  絶対作る!』

パパ「楽しみだなぁ。」

葵「春樹(ハルキ)先生
  咲のご飯めっちゃ
  おいしいですよ。」

春樹っていうのはパパの名前。