気づけばあっという間に
葵のご両親が来る時間に
なっていて…。

　『葵、緊張してきたよぉ。』

葵「なんで緊張するんだ？」

　『だって、反対とかされないかな？
　　私、体弱いし、まだ高校生だし…。』

葵「んな訳ないから大丈夫だよ。」

　『本当？』

葵「大丈夫だよ。だって、
　　俺の親が来たいって
　　言ってたんだから。」

　『だといいんだけど…。』

本当に心配。

ていうか怖い。

しばらくうろちょろしていたら

葵「咲、落ち着けよ。
　　本当に大丈夫だから。」

　『う、うん。』

葵「ほら、おいで？」

　『うん。』

葵の横に座った。

落ち着きを取り戻してきたころ
葵のご両親が来たと思われる
インターホンが鳴った。

あぁ、本当に緊張する。

インターホンは一番下のところに
あるため、なかなか来ない。

しかも、最上階だからね…(笑)

あっ、来たっぽい。

葵が出てくれた。

葵「咲～おいで？」

葵に呼ばれたから仕方なく？
玄関の方へ行った。

葵「この子橘咲ちゃん。
　　ちなみに高校生で、
　　俺の担当患者。」

母「咲ちゃん、こんにちは。
　　葵の母の恵（ﾒｸﾞﾐ）です。いつも、
　　葵がお世話になってます～。」

父「咲ちゃん、こんにちは。
　　葵の父の暁人（ｱｷﾄ）です。急で
　　悪かったね。」