『棒やめてね。』

葵「舌厚子の事?わかった。
  やんないから。口だけ開けてて。」

口だけ開ける。

葵「あぁ、ちょっと赤くなってるね。
  風邪かな?」

それだけ言うと頭を撫でてくれる。

葵「ゴメンね。予防接種する前に、
  喉を見なかったから、
  気づけなかった。」

 『ううん、ケホッ大丈夫だよ。ケホッケホッ』

葵「もう一回熱測ろっか。」

体温計を渡されたから素直に測る。

しばらくすると、体温計が鳴った。