―ピピピピッピピピピッ

体温計が鳴った。

体温は㊲.2℃。微妙だな…。

 『咲、どっか苦しいところない?』

咲「別にないよ?どうかした?」

 『熱も少しあるし、音もそんなに
  良くなさそうだったから。』

咲「えっ、じゃあ、今日はできないの?」

残念そうに言う。

そりゃあそうだよな。

今日だと思って、頑張って
決心してきたんだからな。

 『咲が大丈夫そうなら、やるけど…。』

咲「大丈夫だからやって?」

 『わかった。体調悪くなったら、
  正直に言うんだよ?』

咲「わかった。」