ピピピピッピピピピッ
咲「んっ…」

体温計が鳴ったと同時に
咲が起きた。

 『咲。起こしちゃったか?』

咲「大丈夫。それより今何時?」

 『今はお昼くらいだぞ』

咲「嘘っそんなに寝てたんだ。」

 『熱は下がってるみたいだな』

咲「良かった」

 『咲。ついてきてほしいところが
  あるんだけど』

咲「場所による」

 『精神科なんだけど…』

咲「えっ、何で?」

 『ほら最近情緒不安定だろ?
  だから診てもらおうと思って…』

咲「痛いことしない?」

 『大丈夫。しないから。』

咲「じゃあいいよ」

そう言ってくれたので、咲と一緒に
診察室を出て、精神科のほうへと
進みだした。