「そっか……。


私達、今日はちょっと疲れちゃったから、しばらくの間はぬいぐるみ探しは休憩…かな。


この様子だと」




土井さんは後ろをチラッと向いて、泣きじゃくる女子達を見た。




そっか……。


じゃあ、自分達の熊のぬいぐるみは、自分達で見つける必要がある…。




あーあ、もういっその事、私がニセモノだったらいいのに……。


それで、殺されちゃえばいいのに。


だって、ホンモノの私は、直志が死ぬ様子を、見ていないから…。


死んだという事実を知ったとしても、きっと、今の私より全然マシだと思うから。




「じゃあ、私は戻りますね」


「うん、頑張って」