「セーブポイントっていうのは、まあ、それまでのゲームしてきた分を記録してくれるんだよ」


「ふうん……?」




橘川君の大雑把な説明じゃあ、よく分かんないけど………。




「とりあえず、ルーって人がこまめにセーブしたらいいって言ってたから、セーブしたらいいんじゃね?」


「そっか。


で、セーブってどうするの?」


「普通のゲームだと、話しかけたりしたら、勝手にセーブしてくれるぞ」




と竹井君が教えてくれた。




「えっと…この人形に話しかければ、セーブできるのかな?


あの~…お人形さ~ん………」




おどおどしながら、私は手に取った人形に話しかけた。


すると、人形は




「土井裕美子 セーブしました」




と言った。




「しゃ、喋った!?」