慎重に、慎重に死体を退けていく。


とりあえず、一箇所に固めていく。




その作業を繰り返す。




繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して。




何十分、何時間経っただろう。




重たい死体を何回運んだんだろう。




分からない。


分からない。




その時だった。




「…………空峰?」




山崎が、そう呟いた。


そこには、恐らくホンモノであろう俺が………空峰忠志がいた。