「ううん、私出ないよ」


「…どうして?」


「私、もう生きる意味がないの。


死にたいの、私……。


直志の元へ…行きたいの………………」


「そのお兄さんなら、あそこにいるよ」




とうかちゃんは、暗い暗い、ずっとずっと向こうを指差して、そう言った。




「あそこに……直志が?」


「うん、行く?」


「行くよ、もちろん」




直志に、直志に会いたい。


直志、直志、直志、直志、直志、直志、直志、直志直志…………………。