スーツの女がそう言った瞬間、急に息が出来なくなる。




「う゛、あ゛………」




酸素を求めて、ぱくぱくを口を動かすけれど、これっぽっちも酸素は入ってこない。




「あ゛、あ゛……う゛ぅ……!」




助けて、植松。




私は、必死の思いで植松に手を伸ばした。


すると、植松は手を差し出してくれた。




と思ったら、植松は私の手を振り払った。




「この役立たずめ」




という、植松の声を聞いたのが、最期だった。