私の腹部にも、激しい痛みがやって来る。


刺された部分から、ドクドクと血が流れ、全身が脈打ってるようだ。




けれど、こんな痛み……直志が感じた痛みとは、全然比べ物にならないだろう。


だって直志は……顔が、手が、足が、体が、何が何だかわけわからなくなるまで、粉々に爆発したんだから。


形なんか残っていないくらいに。




だから、こんなの全然痛くない。


痛くないんだから…………!




「ひ、あ……………ああああぁぁああぁあああ!!!!」




やっと分かってくれたりん子先輩が、私の体を次々に刺してくれた。




私の全身から、生ぬるい血が流れていく。


足元がフラフラになって、私は倒れ、そして私は意識を手放した…………。